個人的2017年度ゲームセレクション
しばらくぶりに記事を書こうと思い至りました。
長らくブログの更新を怠っていたのは、リアルの生活が忙しく、趣味に費やす時間も無くなり、ただひたすらに作業的な生活をこなしながら一日一日寿命を消費する毎日を迎えざるを得なかったといった事情は全く無く、只々自分が惰眠を貪り続けた結果であると言えます。
その貪り続けていた期間に、数々の素晴らしいゲームをプレイしとてつもない感動を得たにも関わらず、その情緒をどこに記すでもなく、次第にその記憶も薄れていくという状況にヤキモキし、これはいよいよ重い腰を上げなければなと思い、現在に至ると言う訳です。
ということでこの記事では去年自分がプレイしたゲームの中から、得に印象に残っているゲームや是非プレイして欲しいというゲームを、自分のプレイした感想という蛇足を交えながら紹介したいと思います。基本ネタバレはありません。
最も自分なんかがわざわざ紹介せずとも自ずとしれた名作ばかりですが。
大逆転裁判2-成歩堂龍ノ介の覺悟-
逆転裁判ファンとして、そしてタクシューファンとしてやはり外せないこの大逆転裁判シリーズ満を持しての二作目。
一作目ではシナリオも半ばというところでの区切りだった為、残念ながら批評も数多く寄せられた作品ですが(尚自分は一作目からその世界観に虜でした)、この二作目はそんな評価を軽く覆すくらいの内容。
前作に残された伏線の回収は勿論のこと、より強化された演出、驚天動地のシナリオ、真実を解き明かすカタルシス、それらをしっかり支える素晴らしきBGM、そしてそれを取り巻く魅力的なキャラクター達。
どれを取ってもかつての逆転裁判の勢いを彷彿とさせ、人にとっては上回るくらいの出来になっているのではと思います。というかなっています。
一作目で自分はシャーロックホームズにすっかり魅入られ、今ではホームズフリークとなっている昨今でありますが、そんなホームズ好きにとっても今シリーズのシャーロックホームズは"良い"。
その原典ネタの細かさも去ることながら、あの人物がまさかあの人物だったり実はあのお方が…とここまではネタバレになってしまうため、まだプレイしていない方は是非ともご自身の目で確かめて欲しいと思う次第であります。
他にも、龍ノ介の弁護士としての行末や寿沙都さんやアイリスちゃん、その他のキャラ達のストーリーも必見です。
未だ一作目に触れていないという方も、低価格版やアプリの方でも出ているので、是非この機会にプレイして頂ければと思います。
スーパーマリオオデッセイ
満を持しての3Dマリオ最新作、それはシリーズの今までの旅路(オデッセイ)を彷彿とさせる集大成だった。
ステージデザインやBGM、そのどれもが高水準に作り込まれており、どのステージにも魅力がある。ステージに巧みに隠された多くのムーンがゲームに熱中させ、それでいて飽きさせないゲームデザイン。
難易度も初心者でも楽しめるようなものからゲームに慣れている人でも苦戦するようなステージまで幅広く、多くの人が楽しめるように作られており、まさに任天堂という会社のスタイルを体現したようなゲームです。
そして勿論、かつてのマリオ64やマリオブラザーズ、その他のシリーズ作品のファンに対してのサービスも忘れること無く、かつてのファンであれば問答無用で興奮する仕掛けを幾つも用意しており、過去の作品をやっていてよかったと思えるような瞬間は多いです。
そして今回初採用となるボーカル曲『jump up super star』の素晴らしさたるや、ゲーム内でそれが使われるタイミングと言い演出と言い、その時の興奮は今でも思い出そうとすると涙が出る程です。任天堂という会社の今まで積み上げてきた物や底力を感じさせられた瞬間でした。
2017年度ゲームオブザイヤーに選ばれた傑作ブレスオブザワイルドがシリーズの再構築ならば、このゲームは正にシリーズの集大成だと言えます。
本当にやってよかった、心の底からそう思える素晴らしいゲームです。
ドラゴンクエスト11-過ぎ去りし時を求めて-(PS4)
自分は無論ドラクエシリーズの根本的なシステムや各シリーズのストーリー等の大本はぼんやり把握してはいるのですが、如何せん今までちゃんとクリアまでプレイしたことが無く、最後までやりこんだのは今作が初めてでした。
なのでこれまでのシリーズとの比較等の深い話は出来ませんが、それでも無学ながらこのゲームは実に素晴らしい出来であると言わざるを得ません。
システム自体は過去作と大きく変わってはいませんが、戦闘のシステムは少し変わっていて、個人的には今作のほうがやりやすく思いました。また戦闘において仲間と共に発動する連携技、これがそれぞれにムービーが付いていてどれもかっこよかったり面白かったりと飽きさせません。
そしてこのゲームもまた数多くのネタバレの危険を孕んでいるためその内容までは詳しく言えませんが、何と言っても注目すべきはその壮大なストーリーと仰天の世界観、そして多種多様な仲間達です。
特に最後の最後に明かされるこの世界の真実、そしてEDに入りその後の流れは、シリーズの経験が浅いながらも、その重さや深みは重々理解していたので、かなりエキサイトしてしまいました。
BGMも過去作のアレンジがふんだんに使われており、その度にテンションが上がっていくと同時に、このゲームもまたシリーズの集大成になっているんだなと感じました。
シリーズを追いかけていたファンに向けた最高の、日本を代表するRPG、それがこのドラゴンクエスト11です。
ゼノブレイド2
ドラゴンクエストの知名度に比べれば一枚劣るかもしれない。しかし知る人ならばその内容は勝るとも劣らない、いいや寧ろ勝っていると言うかもしれないであろう名作RPG『ゼノブレイド』の最新作。
実はこちらも恥ずかしながらゼノブレイド無印の方をプレイしておらず、ゼノブレイドクロスはやったことはあるものの、シリーズの正統な系譜を含む作品としては初のプレイとなりました。
王道のボーイミーツガールな少年漫画的ストーリーという自分的には好物な装いで、特に3話以降からは急激にテンションが上っていくので、凄く楽しめました。
そしてこのシリーズの特徴として他のRPGとは一線を画する戦闘システム。少し複雑なので最初は分かりづらいものの、慣れてくればそのBGMも相まって毎回爽快感が半端ではない戦闘が楽しめます。
BGMに関しては言うまでもなく、いつまで聞いていても飽きない壮大なBGMの数々、特に個人的にスペルビア帝国のBGMを聞いた瞬間はもう感動やら興奮やらよくわからない精神状態でしばらく放心していました。
UIやシステム面で少し使いづらい所があるのは否めませんが、それも現在アップデートでどんどん改良しているので、その点は安心できます。
性質上、人を選ぶゲームではありますが、ハマる人はとことんハマり、気づけば100時間は優に超えるぐらいプレイするぐらいになります。気になる人はまずPVや戦闘動画等をご覧頂ければ。そして面白そうだと少しでも思ったならば一度手を出してみて下さい。
そうすれば、いつの間にか楽園を目指す旅が始まっていることでしょう。
ということでここまで自分が昨年プレイして印象に残ったゲームを並べてきました。
こうして思い返してもやはり特別印象に残ったり感動した作品が多かったように思えます。
ここでは書いてませんが、昨年のGOTYにも選ばれた傑作『ブレスオブザワイルド』も昨年ということで、据置ゲームがかなり盛り上がった年だったのではないかと個人的に思っています。
昨今はすっかりソーシャルゲームが流行、というよりもはや定着していると言ってもいいぐらいに台頭していますが、自分はやはり腰を据えてじっくりプレイするゲームが大好きで、これからも昨年以上にもっともっとこのゲーム界隈が盛り上がっていってほしいと切に願っています。
PS4とNintendoSwitchという趣向の違う2つのゲームハード、この2つは互いに違うものを目指しており、それ故にお互いに相容れるものだと思っています。どちらか片方だけではなく、両方共がそれぞれの需要を満たし、据置ゲーム界隈を牽引してくれればと思います。
2018年も、どうかいいゲームに出会えますように。